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2025/03/09 17:32
ドラムを始めたばかりの方にとって、シンバル選びは意外と難しいものです。
サイズや種類、素材、価格など選ぶポイントが多く、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、シンバルの基本や選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。
【シンバルの素材やサイズが音に与える影響】
シンバルは、素材やサイズによって音色が大きく変わる楽器です。
素材の違いは音の明るさや響きに、サイズや厚さは音のボリュームや余韻に影響を与えます。
・シンバルの主な素材と特徴
シンバルに使われる金属は主にブロンズ(青銅)で、その配合によって音の特性が変わります。
B20(銅80%・スズ20%): 伝統的な高級素材。温かみのある豊かな音色で、多くのプロが使用。
B8(銅92%・スズ8%): 明るくはっきりした音が特徴。初心者向けのシンバルにもよく使われる。
ブラス(真鍮): 低価格で初心者向け。音の伸びは少なめで扱いやすい。
・サイズ・厚さによる音の違い
シンバルの大きさや厚みは、音量やサスティーン(音の伸び)に影響します。
小さいシンバル(14〜16インチ): 軽やかで素早いレスポンス。ジャズやポップス向け。
大きいシンバル(18インチ以上): 深みがあり、余韻が長い。ロックやメタル向け。
薄いシンバル: 繊細で柔らかい音。表現力が豊かで、ジャズなどに最適。
厚いシンバル: 音量が大きく、アタック感が強い。ロックやハードヒットに適している。
【キャストシンバルとシートシンバルの違い】
シンバルの製造方法によっても、音の特性が異なります。
キャストシンバル(鋳造シンバル): 溶かした金属を型に流し込んで成形。ひとつひとつ音に個性があり、豊かな倍音と深みのあるサウンドが特徴。プロ向けの高級モデルが多い。
シートシンバル(圧延シンバル): 薄い金属の板をプレスして作成。音の個体差が少なく、均一で明るいサウンド。比較的安価で、初心者向けのモデルが多い。

【シンバル選びのポイント】
1. まずは何を重視するか決めよう
シンバル選びで最も大切なのは、自分にとって何を優先するかを決めることです。
予算が決まっている → 価格帯を基準に選ぶ。
欲しいモデルが決まっている → そのモデルを選ぶ。
何も決まっていない → YouTubeや好きなドラマーが使っているシンバルを調べる。
まずは自分の状況に合った方法で、シンバル選びの方向性を決めましょう。
2. シンバルの種類を知ろう
シンバルにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる役割があります。基本的な種類を押さえておきましょう。
クラッシュシンバル(Crash Cymbal): 曲のアクセントとして使われるシンバル。初心者でも比較的すぐに活用できる。
ライドシンバル(Ride Cymbal): 曲の中でリズムを刻むために使われる。ジャズやロックなど幅広いジャンルで使用。
ハイハットシンバル(Hi-Hat Cymbal): 2枚1組でペダル操作が可能。ドラムセットの中心的なシンバル。
スプラッシュシンバル・チャイナシンバル: スプラッシュは小型のクラッシュ、チャイナは独特な音色でエフェクト的な使い方が多い。
3. 初心者が選ぶべきシンバルのポイント
・価格とコストパフォーマンス
高級なシンバルは音が良いですが、初心者には手が届きにくいことが多いです。まずは手頃な価格でコストパフォーマンスの良いモデルを選びましょう。
・自分の演奏スタイルに合った音
ロック、ポップス、ジャズなど、演奏したいジャンルに合ったシンバルを選ぶことも大切です。試奏できる場合は、実際に音を聞いてみるのがおすすめです。
・中古シンバルを選ぶ際の注意点
シンバルは「消耗品」です。使用状況によっては割れなどの症状が出ることもあります。
中古を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
購入前にヒビや欠けがないかをよくチェックする。
極端に安いものは避ける(劣化が進んでいる可能性がある)
信頼できるショップや個人から購入する。
【初心者におすすめのシンバル】
Zildjian I Family シリーズ
Zildjian(ジルジャン)の新しいエントリーモデル「I Family」は、ZBTシリーズの後継機種として登場しました。
明るくクリーンな音質が特徴で、低価格でありながら、プロ仕様に近いサウンドを持っています。
Sabian B8X シリーズ
Sabian(セイビアン)のB8Xシリーズは、初心者向けながらもプロ仕様の設計が施されたシンバルです。
バランスの取れたサウンドが魅力で、幅広いジャンルに対応できます。
DrumMartオリジナル【K2+】
圧倒的高いコストパフォーマンスに優れたエントリーモデル。
初心者にも扱いやすいバランスの取れたサウンドです。
【まとめ】
初心者がシンバルを選ぶ際には、種類や音質、価格を考慮することが大切です。
自分に合ったシンバルを見つけて、ドラム演奏をより楽しんでください!