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2024/09/06 12:07

今回の【Pickup Drummer】では、日本の人気バンドback numberのドラマー、栗原寿さんに焦点を当てます。

back numberといえば、そのキャッチーで感情に訴える楽曲が多くのファンに愛されていますが、そのリズムを支える要の存在が栗原寿さんです。

彼のプレイスタイルや音楽性について深掘りし、バンドを支える彼の魅力を紹介します。



出典:音楽ナタリー


栗原寿とは?

栗原寿さんは、1985年生まれの群馬県出身。

幼少期から音楽に触れて育ち、ドラムの道に進むことを決めました。

彼のドラムスタイルは、シンプルでありながら力強く、曲の持つエモーショナルな要素を的確に捉えるプレイが特徴です。

これはback numberの楽曲において、彼のドラミングがどれだけ重要な役割を果たしているかを物語っています。

彼がback numberのドラマーとして参加したのは、2006年のこと。バンド結成から間もなくして加入し、それ以来、現在までバンドを支え続けています。

栗原さんは、他のメンバーである清水依与吏(ボーカル・ギター)、小島和也(ベース)とともに、バンドの中心的な存在として活動を続けてきました。



プレイスタイルの特徴

栗原寿さんのドラムスタイルは、技術的な派手さを求めるよりも、曲の雰囲気や感情を最大限に引き出すことを重視しています。

特にback numberのバラード曲では、その繊細で優しいタッチが際立ち、リスナーの心に深く響くサウンドを作り出しています。

例えば、「高嶺の花子さん」や「瞬き」といった代表曲では、シンプルなビートの中に隠された細かいニュアンスや、ダイナミクスの使い方が印象的です。

彼のドラムは楽曲の骨格を支えるだけでなく、メロディや歌詞の感情をさらに引き立てる役割を果たしており、栗原さん独自の音楽的なセンスが光ります。



また、ライブパフォーマンスでもそのスキルが際立ちます。栗原さんは、安定感のあるリズムキープと力強いパフォーマンスで観客を魅了し、ライブ全体のグルーヴを作り上げます。

彼のプレイは一見控えめですが、曲の中でのメリハリやテンポ感を巧みにコントロールし、バンド全体の演奏を引き締める役割を担っています。



使用機材

栗原寿さんが使用しているドラムセットも、彼の音楽スタイルを反映しています。

主にYAMAHAのドラムを使用しており、安定感のあるサウンドが特徴です。

スネアドラムは深みのある音を好む傾向があり、これが彼の落ち着いたプレイスタイルにマッチしています。

シンバルはZildjianを愛用し、クラッシュやライドを的確なタイミングで使い分けることで、楽曲の展開に合わせた音色を作り出しています。

栗原さんのセッティングは、シンプルでありながらも幅広い表現力を持つように工夫されており、どんな楽曲でも対応できる汎用性が高いセットアップとなっています。


出典:YAMAHA


バンド内での役割

back numberにおける栗原寿さんの存在は、単なるリズムキープに留まらず、バンド全体のサウンドメイキングにも影響を与えています。

彼のドラミングは、楽曲のアレンジや雰囲気に大きな影響を与えるため、バンドメンバーからの信頼も厚いと言われています。


また、栗原さんはバンド内でも非常に落ち着いた存在であり、その冷静な判断力と安定感がバンド全体の調和を保っています。

インタビューなどでは、他のメンバーが自由に話す中で、栗原さんが静かに微笑むシーンがよく見られますが、彼のこの落ち着いた性格こそが、バンドの安定感を生んでいる一因とも言えるでしょう。



ファンからの評価

栗原寿さんのドラムに対するファンの評価は非常に高く、そのシンプルで的確なプレイに多くの支持が集まっています。

彼のドラムは、決して派手なソロやテクニカルなプレイで目立つわけではありませんが、その分、楽曲全体を引き立てる力があります。

ファンからは「曲の雰囲気を大切にしたドラミングが素晴らしい」といった声が多く寄せられ、back numberの音楽を支える重要な要素として認識されています。


また、栗原さん自身の人柄もファンに愛されています。

SNSやインタビューで見せる温和な姿勢や、バンドメンバーとの和やかな関係性が、多くの人々に親しまれているのです。



まとめ

栗原寿さんは、back numberの音楽を支える重要なドラマーとして、そのプレイスタイルや人柄で多くのファンに愛されています。

彼のシンプルでありながら奥深いドラミングは、楽曲の感情を的確に捉え、リスナーの心に響く音を作り出しています。

今後もback numberの楽曲でどのようなプレイを見せてくれるのか、期待が高まります。

彼の魅力は、派手さではなく、バンド全体の調和を保ちながらも、しっかりと個性を発揮するそのバランス感覚にあります。